イタリア通信 – 2025年9月 –

  • DATE
  • 2025/09/29

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  • 駐在員レポート

    イタリアのセカンドハウス事情 – Alassio アラッシオ –

    イタリアは残暑から一転して気温が一気に10℃以上下がって、震えています・・・みんないきなりダウンやセーターを着始めました。

    ジョルジョ・アルマーニが亡くなりました。 彼はジャケットにTシャツを合わせたりして、ラフで粋なスタイルを確立しましたね。 最近注目していたのは、スポーツウエア です。テニス選手のスポンサー等もしていて、ウエアもお洒落。 東京オリンピックやパリオリンピックのイタリア選手のウエアも手掛けていて、お洒落だな・・・欲しいなって思っていました。

    過ごし易くなったので、友達がセカンドハウスを持つ海辺の街、アラッシオに行ってきました。 Genovaからフランスに向かって車で1時間半、フランス国境も近いです。イタリア人は海辺の街や高原にセカンドハウスを持っている人が結構居て、週末や夏のバカンスシーズンに通う人が多く、イタリア人のライフスタイルの一部になっています。 裕福な家庭でなくても代々家族のセカンドハウスを引き継いで所有している人が多く、昔からのセカンドハウスなので、小さい頃からご近所付き合いがあるようで、毎年セカンドハウスに行くとその土地の幼馴染と会えるという感じのようです。 イタリア人は日焼けが大好きなので、涼しくなっても海に繰り出す人が多いですが、私は日焼けは避けているので日陰でジェラートを食べたり、読書したり、のんびり過ごしました。

    そして今回初めて知ったのですが、アラッシオの公園にはヘミングウェイが考案した壁があって、市民の憩いの場になっています。 色んなタイルのオブジェや有名人のサイン入りタイルで彩られています。 一番最初のはヘミングウェイのものだったとのことで、他にはウッディ・アレンやチャップリンのものもあったりして、一枚一枚、見入ってしまいました・・・。

    Baci di Alassio (アラッシオのキス)

    「アラッシオには有名なお菓子があるよ」 と友達から聞き、是非食べたい!と帰りにお菓子屋さんに立ち寄りました。 その名も 「アラッシオのキス」。 1900年初頭、イギリス人観光客が大量に押し寄せるようになって、彼らのお土産用に作られたお菓子のようです。 ひとつが大きくてすごいボリュームがあって、食後にひとつ食べるのが精一杯。 ヘーゼルナッツ入りのカカオ味のクッキーを唇に見立てて、ブラックチョコクリームが挟まれています。 チョコクリーム部分は何故か弾力があり、ちょっと不思議な食感。 ひとつ食べるのがやっとなので長持ちしていて、ちょっとずつ楽しんでいます。

    アラッシオはヨードを含むグレーの砂の、リグーリア州には珍しくサラサラの砂浜。 その砂浜と「アラッシオのキス」がこの地の人気の秘密のようです。

    イタリア駐在 新田美穂

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