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パスタの輸入で必須の知識|食品衛生法と注意点を解説

  • DATE
  • 2026/02/18

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      みなさん、こんにちは!フライングフィッシュの広報担当です。パスタの輸入をお考えの企業様から、「食品衛生法の手続きが複雑で困っている」「どの産地から調達すべきか迷っている」といったご相談を多くいただきます。実は、パスタ輸入には食品衛生法の遵守はもちろん、各国の規制や最適な輸送手段の選択が不可欠です。

      今回は、欧州・アジアでの豊富な取り扱い実績を持つ私たちの視点から、パスタ輸入の基本知識から産地選びのポイントまで、幅広くお伝えしていきます。

      世界の主要なパスタの産地

      パスタといえばイタリアをイメージされる方が多いかもしれませんが、実は世界各国で特色あるパスタが生産されています。それぞれの産地の特徴を理解することで、貴社のニーズに最適な調達先を見つけることができるでしょう。

      イタリア産パスタの特徴と輸入のポイント

      さて、パスタの本場イタリアからの輸入について詳しく見ていきましょう。イタリアはデュラム小麦の品質が世界最高級とされ、伝統的な製造技術と厳格なEU基準により、高品質なパスタが製造されています。

      私たちフライングフィッシュは、イタリアに長年の取り扱い実績があり、現地に日本人駐在員を配置しているため、きめ細かな日本語サポートでイタリア産パスタの輸入をお手伝いできます。

      イタリアからの輸入では、EU認定施設での製造証明や原材料表示の確認が特に重要です。また、添加物規制についてもEU基準と日本基準の違いを事前に確認する必要があります。

      輸送面では、海上輸送による大量輸送が一般的です。地中海沿岸の港からの出荷が多く、コンテナでの輸送効率も良好です。ただし、高付加価値商品については航空輸送も選択肢となります。

      ベトナムなどアジア諸国からのパスタ調達

      市場的には欧米に比べるとまだまだ小さいですが、アジアでも食習慣の変化からパスタの消費が増加しています。

      そのため、ベトナムをはじめとするアジア諸国でも、近年パスタ製造が活発化しています。ベトナムで多く製造されている米粉麺は、グルテンフリー市場への対応としても注目されています。

      フライングフィッシュは、ベトナムにも現地駐在員を配置しており、アジア圏の物流拠点としての利便性を活かした効率的な輸入をサポートしています。混載便サービスや小口輸入にも柔軟に対応できるのが強みです。

      アジア諸国からの輸入では、製造工程における衛生管理基準の確認が重要です。HACCP認証や国際標準の取得状況を事前にチェックすることをおすすめします。

      また、タイや中国からのパスタ輸入も増加傾向にあり、コスト競争力の高さが魅力です。ただし、食品安全基準の確認は特に慎重に行う必要があります。

      その他欧州諸国のパスタ産業動向

      フランスやドイツなどその他の欧州諸国でも、高品質なパスタ製造が行われています。欧州諸国では、有機小麦を使用したオーガニックパスタをはじめとする特色ある製品が生産されています。

      これらの国々からの輸入でも、EU域内統一規格の恩恵を受けることができ、品質管理や表示基準が統一されているため、輸入手続きの標準化が図りやすいのが特徴です。

      パスタ輸入に関わる食品衛生法の基本

      パスタを日本に輸入する際には、食品衛生法に基づく様々な手続きと規制をクリアする必要があります。ここでは、実際の輸入業務で押さえておくべき重要なポイントをお伝えしていきます。

      輸入届出の義務と必要書類

      日本では、販売または営業上使用する目的でパスタを輸入する場合、食品衛生法第27条に基づいて輸入届出が義務付けられています。この手続きは、食品の安全性を確保するための重要な第一歩です。

      輸入届出では、製品の成分表、製造工程表、保存方法などの詳細な情報を含む書類を、最寄りの検疫所に提出する必要があります。食品衛生監視員による審査が行われ、基準に適合していることが確認されてから輸入許可が下りる仕組みです。

      書類の準備段階から現地メーカーとの綿密な調整が必要になるため、言語の壁や時差を考慮したサポート体制が重要となります。

      私たちフライングフィッシュでは、世界各国に広がるネットワークと豊富な経験を活かして、お客様の輸入届出手続きをサポートしています。特に書類の準備段階での漏れや不備を防ぐため、事前チェックを徹底して行っています。

      検査命令対象商品への対応

      特定の国や地域から輸入される食品については、過去に衛生上の問題が発生した場合など、厚生労働大臣から検査命令が発出されることがあります。パスタについても対象となる可能性があるため、注意が必要です。

      検査命令の対象となった場合、指定検査機関での検査が必須となり、合格しなければ輸入することができません。検査には時間とコストがかかるため、事前に対象商品かどうかを確認することが大切です。

      また、輸入元の国や地域によっても検査の頻度や内容が変わることがあります。最新の情報については、管轄する検疫所窓口に確認することをおすすめします。

      成分表示と添加物規制

      パスタの輸入で特に注意が必要なのが、使用されている添加物や成分の確認です。日本では食品添加物の使用基準が厳格に定められており、海外では認められている添加物でも、日本では使用できない場合があります。

      例えば、パスタの着色料や保存料、品質改良剤などについて、日本の食品添加物リストとの照合が必須となります。事前に成分の詳細を確認し、必要に応じて配合の変更を現地メーカーに依頼することもあります。

      また、小麦を使用したパスタには、アレルゲン表示が義務付けられています。日本の食品表示基準に従い、パッケージに「小麦を含む」旨の明記が必要です。

      輸入手続きの実践的な流れ

      実際にパスタを輸入する際の手続きの流れを、段階別に詳しく解説していきます。スムーズな輸入のためには、各段階でのポイントを押さえることが重要です。

      事前準備と相談段階

      パスタ輸入を検討する際は、まず最寄りの検疫所に事前相談を行うことから始めましょう。この段階で、輸入予定商品の詳細情報を伝え、必要な書類や手続きについて具体的なアドバイスを受けることができます。

      事前相談では、パスタの原料、製造方法、添加物の使用状況、包装形態などの詳細を整理して臨むことが大切です。また、輸入元国の衛生管理体制や認証取得状況についても確認しておきましょう。

      必要書類の準備と確認

      事前相談の結果を踏まえて、必要な書類の準備に取りかかります。一般的に必要となる書類の一例は、以下の通りです。

      ・製品の成分表(原材料、添加物、栄養成分など)

      ・製造工程表(製造方法、衛生管理体制の詳細)

      ・保存方法と賞味期限に関する情報

      ・製造施設の認証書類(HACCP、ISO等)

      ・原産国証明書

      ・分析試験成績書(残留農薬、重金属等)

      これらの書類は、現地メーカーとの連携なしには準備できません。特に言語の違いや規制の理解不足が原因で、書類の不備が生じることがよくあります。

      輸入届出から通関まで

      書類が整ったら、続いては輸入届出の提出です。所轄の検疫所に必要書類を提出し、食品衛生監視員による審査を受けます。審査では、書類の内容確認に加えて、必要に応じて現物検査も行われることがあります。

      検疫所での審査が完了し、輸入許可が下りれば、税関での通関手続きに進みます。この段階では、関税の計算や納付、税関検査などが行われます。

      パスタの関税率は原料や製品の種類によって異なりますが、基本40円/kg 、 EPA協定国は34円/kgで設定されています。正確な関税分類の確認により、適切な税率を適用することが重要です。日本税関 輸入関税分類表 J22400025

      輸送方法と物流戦略

      パスタの輸入では、輸送方法の選択が コスト効率と品質保持の両方に大きく影響します。それぞれの輸送手段の特徴を理解して、最適な選択をしていきましょう。

      海上輸送による大量輸入

      パスタの輸入では、海上輸送が最も一般的な方法です。特に大量輸入や定期調達の場合、コスト効率の良さが大きなメリットとなります。

      コンテナでの輸送では、20フィート(約28立方メートル)または40フィート(約58立方メートル)のコンテナを使用するのが一般的です。パスタは比較的軽量ですが容積を取る商品のため、容積ベースでの輸送計算が重要になってきます。

      海上輸送の場合、リードタイムは輸出国によって異なりますが、イタリアからは最短で50日前後、ベトナムから約7-14日程度が標準的です。私たちは長年の経験により、各航路での最適な船会社選択とスペース確保を効率的に行っています。

      また、温度管理が必要な特殊パスタについては、リーファーコンテナの利用も可能です。湿度や温度の変化に敏感な商品でも、品質を保持しながら輸送できます。

      航空輸送による迅速な調達

      新商品のテスト輸入や急ぎの補充、高付加価値商品の輸入では、航空輸送が有効な選択肢となります。海上輸送と比べてコストは高くなりますが、納期短縮によるメリットが大きい場合があります。

      航空輸送の場合、直行便か経由便かで日数が大きく異なるため注意が必要です。また、季節商品や限定商品の場合、市場投入のタイミングが収益に直結するため、航空輸送の価値が高まります。

      小口の航空混載便(LCL)サービスも活用することで、少量多品種の輸入にも柔軟に対応できます。

      陸上輸送と複合一貫輸送

      欧州内での調達や、アジア諸国間での輸送では、陸上輸送も重要な選択肢です。特にトラック輸送による柔軟な配送は、港から最終目的地までのドアツードアサービスで威力を発揮します。

      また、海上輸送と陸上輸送を組み合わせた複合一貫輸送により、コストと時間のバランスを最適化することも可能です。例えば、ヨーロッパ内での陸上輸送でハブ港に集約してから、海上輸送で日本に運ぶといった組み合わせです。

      私たちフライングフィッシュは海上・航空・陸上すべての輸送手段に対応しており、お客様の要件に応じた最適な輸送モードの組み合わせをご提案できます。

      リスク管理と品質保証

      パスタ輸入におけるリスク管理は、事業継続性と顧客満足度に直結する重要な要素です。様々なリスクを想定した対策を講じることで、安定した輸入業務を実現しましょう。

      品質劣化の防止策

      パスタは乾燥食品ですが、湿度や温度の変化、長期間の輸送により品質劣化が起こる可能性があります。特に海上輸送では、船内の湿度変化やコンテナ内結露が問題となることがあります。

      品質保持のためには、適切な包装仕様の選択が重要です。防湿性の高い包装材料の使用や、乾燥剤の封入、気密性の確保などが有効な対策となります。

      また、輸送中の温度・湿度モニタリングシステムの活用により、リアルタイムでの品質管理も可能になっています。問題が発生した場合の早期発見と対応により、損失を最小限に抑えることができます。

      規制変更への対応

      食品に関する規制は、安全性の観点から随時見直しが行われています。新たな添加物規制や残留農薬基準の変更、表示義務の追加など、規制変更への迅速な対応が求められます。

      私たちフライングフィッシュは、各国の規制動向を常にモニタリングし、お客様に最新情報を提供しています。規制変更が判明した場合は、現地メーカーとの調整や代替調達先の検討など、具体的な対応策をご提案しています。

      また、複数の調達先を確保することで、特定の国や地域の規制変更リスクを分散することも重要な戦略です。世界各国に幅広く対応している私たちの強みを活かして、リスク分散をサポートしています。

      輸送保険と損害対応

      国際輸送では、自然災害、事故、盗難などのリスクが常に存在します。これらのリスクに備えるため、適切な輸送保険の加入が不可欠です。

      リスクの種類 具体例 対応策
      輸送中の事故 船舶事故、トラック横転 全損・分損保険
      自然災害 台風、地震、洪水 拡張担保条項
      盗難・強盗 コンテナ盗難 盗難担保条項

      保険選択の際は、輸送ルートや貨物の性質、保険料とのバランスを考慮することが重要です。

      コスト最適化の戦略

      パスタ輸入のコスト構造を理解し、効率的な調達戦略を立てることで、競争力のある価格での商品提供が可能になります。様々なコスト要因を分析して、最適化のポイントを見つけていきましょう。

      輸送コストの削減方法

      輸送コストは、パスタ輸入コストの大きな部分を占めます。コスト削減のためには、輸送効率の向上と適切な輸送手段の選択がカギとなります。

      海上輸送では、FCL(コンテナ単位)とLCL(混載)の使い分けが重要です。輸入量が多い場合はFCLが有利ですが、少量の場合はLCLの方がコスト効率が良い場合があります。輸入量と頻度のバランスを最適化することで、大幅なコスト削減が可能です。

      また、複数商品の混載による輸送効率向上や、往復輸送の活用なども有効な手段です。

      関税と諸費用の最適化

      パスタの関税分類は複雑で、原材料や製法によって適用される税率が異なります。正確な分類により、適正な関税負担を実現することが大切です。

      通関業務の効率化により、保管料や手続き費用の削減も可能です。事前の書類準備や電子申請の活用、専門知識を持った通関士との連携により、スムーズな通関を実現しています。

      為替リスクの管理

      国際取引では、為替変動が利益に大きく影響します。特に長期契約や定期輸入の場合、為替リスクの適切な管理が重要になってきます。

      為替予約の活用により、将来の為替レートを事前に確定することができます。また、複数通貨での取引や、現地通貨建て決済の検討なども有効な手段です。

      市場動向と将来展望

      パスタ市場の動向を理解することで、将来的な調達戦略の立案や新商品開発のヒントが得られます。国内外の市場トレンドを把握して、ビジネスチャンスを見つけていきましょう。

      日本のパスタ市場トレンド

      日本のパスタ市場は成熟市場ですが、健康志向の高まりやライフスタイルの変化により、新しい需要が生まれています。特に、グルテンフリーパスタ、高タンパク質パスタ、野菜パスタなどの機能性商品への注目が高まっています。

      また、コロナ禍を契機とした内食需要の増加により、家庭向け商品の需要が拡大しています。一方で、外食産業の回復に伴い、業務用商品の需要も回復傾向にあります。

      消費者の価値観の多様化により、プレミアム商品と価格重視商品の二極化も進んでいます。輸入戦略においても、ターゲット市場に応じた産地選択が重要になってきます。

      世界のパスタ生産動向

      世界的には、パスタの生産量と消費量は着実に増加しています。従来の欧州中心の生産から、アジア、南米、アフリカなどでの生産拡大が進んでいます。

      特にアジアでは、米粉パスタや豆類を原料とした新しいタイプのパスタ開発が活発です。ベトナム、タイ、中国などでは、輸出向けの製造設備投資も増加しており、品質向上と生産能力拡大が同時に進んでいます。

      また、持続可能性への関心の高まりにより、有機農法による原料調達や、環境負荷の少ない製造方法への転換も進んでいます。これらのトレンドは、輸入商品の選択においても重要な要因となってきています。

      まとめ

      今回は、パスタ輸入に必要な食品衛生法の知識から、世界の主要産地の特徴、実践的な輸入手続きまで幅広くご紹介してきました。

      • 食品衛生法に基づく輸入届出と必要書類の準備が輸入成功のカギ
      • イタリア・ベトナムをはじめ世界各国の産地特性を理解した調達戦略が重要
      • 海上・航空・陸上輸送の特徴を活かした最適な物流ルート選択
      • 品質管理とリスク対応による安定した輸入業務の実現
      • コスト最適化戦略による競争力の向上
      • 市場動向を踏まえた将来性のある商品選択

      パスタ輸入でお困りのことがございましたら、欧州・アジアをはじめとする全世界での豊富な実績とイタリア・ベトナムに配置した現地駐在員による日本語サポート体制を持つ私たちフライングフィッシュに、ぜひお気軽にご相談ください!世界各国に幅広く対応し、お客様の事業成長をしっかりとサポートいたします。お問い合わせはこちら

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